中條高徳

「日本人と論語」

中條高徳講師


――明治の男たちというのは、「国家が自分の作品」ですからね。
当時の人たちは国家と個人に距離がないんですよ。
いかに論語を勉強しても、富という課題が出てくると、必ず国家と個人に
距離が出てくるんですね。
「誰かがどこかで何かをしてくれる」となっちゃうんですよ。
一番いい例がローマですね。
日本よりも遥かに栄えたのに、ローマ市民と国家との距離が出てきた。
「自分の国を守るのに命を懸けるなんて嫌だ」ということで、雇い兵に入る。
傭兵というのは、給料に忠実ですが、ローマが危うい時は、真っ先に逃げてしまう。
このことを、論語を学ぶ人たちは、十分考えてほしいんですね。――

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「日本人と論語」(PDF:563KB)


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